1925年に創立して以来、社会で活躍する女性を育て続けている品川女子学院(以下、品女)。その理事長である漆紫穂子さんは、次のように語る。
「かつての女子校は一般的に良妻賢母教育が中心でしたが、品女では大正の建学時からキャリア教育を採用し、現在は出産や育児も視野に入れたライフデザイン教育を提唱しています。昨年の卒業式では、真珠湾攻撃の際、アメリカに、日本との開戦に反対した1人の女性議員がいた話を紹介しました。意思決定層に女性が30%を占めれば、戦争は防げたかもしれないという話です」
【プロフィール】
渡辺憲司さん/自由学園最高学部長、立教新座中学校・高等学校校長など歴任。著書に『生きるために本当に大切なこと』(角川文庫)ほか。
西郷孝彦さん/世田谷区立桜丘中学校前校長。インクルーシブ教育を軸に、校則等の廃止、ICT活用等を実践。現在は講演活動で日本中を飛び回る。著書に『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』(小学館)が。
※女性セブン2022年3月31日号