皇室に納められているものは、決して贅沢で高価なものばかりではない。日本の伝統的な技術、安心できる品質、確かな信頼とメイド・イン・ジャパンの粋や誇りが詰まった名品が長く愛され続けている。宮内庁御用達(*)や皇室に献上された品の中から、“ロイヤルクオリティー”を自宅でも楽しめる、お取り寄せできる逸品を紹介する。
【*「宮内庁(省)御用達制度」は、明治24年に制定。時代の流れとともに、昭和29年に廃止されている】
山本海苔店「特撰極上銘々焼海苔『旭の海』」
嘉永2年創業、明治2年に味附海苔を創案し、明治天皇に献上。以来、宮内省御用達に。現在も毎年新海苔が採れる時期に『旭の海』を献上している。42袋詰(8切 5枚)1万800円。
農事組合法人「第四生産組合 新潟県弥彦村産コシヒカリ『伊彌彦米』」
平成最後の新嘗祭献穀献納式(天皇陛下に全国から選ばれた米や粟を献納する儀式)で、新潟県の農家を代表して献納されたコシヒカリ。農薬や化学肥料を50%以上減らして生産されており、強い旨みと甘み、粘りは絶品。2kg 1480円。
キッコーマン「御用蔵醤油」
昭和14年に宮内省に納めるしょうゆ専用の醸造所「御用蔵」を建設。移築を経て、現在も宮内庁に納めるしょうゆを醸造している。250ml 542円。
カクキュー八丁味噌「北海道産大豆使用 八丁味噌」
大豆と塩のみを原料に木桶に仕込み、八丁村(現・八帖町)の気候風土の中で2年以上熟成させる。江戸初期の製法を大切に守り続け、明治34年に宮内省御用達に。800g 1900円。