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厄介な騒音トラブル実例 女子大生の家に豹柄&パンチパーマ夫婦が怒鳴り込み

ものすごい勢いでドンドンドン!って玄関を叩かれて…(イメージ)

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 騒音、人間関係、におい……コロナ禍の自粛生活やテレワークの影響もあり、近年一層増えているという隣人トラブル。笑い話で終わるものもあるが、なかには凄惨な事件に発展することもある。厄介な隣人に悩まされないためにも、改めて実際に起きた事件や実例を参考にしてほしい。

 騒音問題が社会的にクローズアップされるきっかけとなったのは、1974年8月28日、神奈川県の県営団地で発生した“ピアノ騒音殺人事件”だろう。音に対して極度の過敏症の男(46才・当時)が、階下に住む一家のピアノや日曜大工の音がうるさいと殺意を抱き、一家の夫がいない留守を狙って8才の長女と4才の次女、33才の妻を包丁などで殺害した凄惨な事件だ。

 加害者の男は1977年に死刑が確定したものの、93才の現在も収監中。死刑囚として最高齢だという。特筆すべきは、事件直後から「犯人の気持ちもわかる」と警察に電話がかかってきたほか、騒音被害者らによる助命嘆願活動が行われたこと。もちろん殺人は許されないものの、“一億総中流時代”といわれた当時、ピアノ人口が急増し、その音に悩む人もまた増えていたという証だろう。

 その後、県営団地の床厚が増やされたほか、ピアノに弱音装置が取り付けられるようになるなど、この事件を機に騒音問題についてさまざまな光が当てられた。

 2021年4月28日朝、大阪府大東市のマンションで、女子大生が階下の男(48才)に殺害された事件も記憶に新しい。

 加害者の男は女性の部屋の玄関ドアの外側にドアストッパーを挟むなど、逃げ道を塞いだのちベランダにはしごをかけて登り、窓を割って侵入し、殺害。犯行直後に自分の部屋に戻ると放火し、自殺した。その後、男が日頃から生活音に不満を抱いていたこと、上の階の住人に監視されていると親族に話していたことが明らかになった。しかし実態は被害者に落ち度はなく、一方的な被害妄想と考えられている。

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