具体的には、携帯電話の契約、ローンを組む、クレジットカードをつくる、賃貸契約といったことが親の同意なく可能になる。もちろん、自立した個人として活動できるメリットも大きいが、安易な契約はトラブルの原因にもなる。そして、悪徳業者たちはそんな社会経験に乏しく、親の保護がなくなったばかりの新成人をカモにしようと虎視眈々と狙っている。
18歳といえば高校なら3年生。20歳成年制では高校卒業から成人までの間はある種モラトリアム期間だったが、それもなくなった。まずは親自身が、我が子を守るために社会について教えなければいけない時代なのかもしれない。うまい話など決してないこと、クーリング・オフ制度の存在など、痛い目を見る前に一度話をする機会を設けるのがいいだろう。
※ニューノーマル研究会編『ウィズコロナ時代に後悔しない 暮らしの新常識109』より一部抜粋、再構成