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元国税マン芸人さんきゅう倉田が解説 節税のために知っておきたい主な所得控除

必要経費と自腹の境界線は?

 確定申告の必要経費で処理できる項目には、旅費交通費・通信費・接待交際費・消耗品費・福利厚生費などがある。自腹か経費か迷う際は「仕事のために支払ったお金」かどうかが争点だ。

 たとえば、仕事を紹介する人との会食代や、家電芸人の新型掃除機購入代も業務上合理的と判断できれば経費にできる。ただ、無関係な食費や旅費を経費にするのはNG。誤って経費に入れてしまった場合は、修正申告をする必要があり、税金が高くなる。

「必要経費があるはずなのに領収書やレシートを取っておかず、源泉徴収されたまま確定申告をせず全額納税した芸人も。そんなずさんな対処は、お金持ちなら絶対にやらない習慣です」

(第5回につづく)

【プロフィール】
さんきゅう倉田/2008年、東京国税局に入局。2010年、NSC東京校に入学。現在は、ポッドキャスト『さんきゅう倉田のYEN貯めラジオ』などで活躍中。著書に『お金持ち 貧困芸人 両方見たから正解がわかる! 元国税職員のお笑い芸人がこっそり教える 世界一やさしいお金の貯め方 増やし方 たった22の黄金ルール』(東洋経済新報社)などがある。

取材・文/北武司

※女性セブン2022年4月28日号

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