オバ記者:衆議院議員会館でアルバイトをしている私が聞いたのは、“握手の効果”ってすごいってこと。肌を触れ合わせると親しい気持ちが湧いて情が移り、応援したくなっちゃうんだって。「握手の数=票の数」っていうくらい。
橋本さん:相手の五感を確実に刺激していますから、そうなるんでしょうね。あと、ネットショッピングで効果的なのは、パッと目に飛び込んでくる写真や図。それに「限定○個」「数量限定」「期間限定」「地域限定」「20代若者限定」といったフレーズが添えられたりすると、思わずクリックしてしまいますよね。
人は、自分に関連があると思うと本能的にそれに興味を示します。「カクテルパーティー効果」というんですが、たとえば、人混みの中にいて四方からいろいろな会話が聞こえてくる状況下でも、自分が興味ある話題などは自然と耳に入ってくるものです。CMにもそれは応用されていて、「今週3回しか野菜を摂らなかったあなたへ」とか「魚が苦手なあなたへ」といったフレーズがあり、自分に心当たりがあったりするとつい画面に目を向けてしまいます。
オバ記者:「つい手が出る言葉」っていうのがあるわけね。
橋本さん:「野菜が足りない」「魚を食べていない」「しわが気になる」「シミを薄くしたい」などなど、日頃から心に引っかかっている言葉を巧みに添えて、買い手の目を引いているわけです。
オバ記者:私は「60代のダイエット」とあったら、必ずクリックしてしまっているわ。
橋本さん:「これはまさに私のための情報だ」と思ってしまうわけですね。