人々のライフスタイルを変化させた新型コロナウイルスの流行。テレワークにより、日中を自宅で過ごすことが多くなったという人も増えるなか、“昼間の照明”について考え直した人たちがいる。
都内のマンションに夫婦で住む40代の男性会社員・Aさんも、すっかりテレワークが基本となった1人だ。
「メインの仕事はパソコンを使ったデスクワークなので、基本的には出社せず、自宅で仕事をしています。日中ずっと自宅で過ごすようになったので、これまでは閉めっぱなしだったカーテンを開けて生活するようになりました。そうしたら、昼間照明を使わない生活が結構快適なんです」(Aさん)
Aさんが住んでいるのはマンションの10階の部屋。周囲に高い建物もなく、カーテンを開けても誰かに見られる可能性は低いという。
「コロナ禍前は、何も考えず、休みで昼間家にいる時も、カーテンは開けてもレースカーテンだけは閉めて照明をつけていました。でも、テレワーク中にふとレースカーテンも開けて照明を消してみたら、十分すぎるくらいに明るかったんです。もともと日当たりがいい部屋なので、もったいないことをしていました」(Aさん)
Aさんいわく、昼間に照明を使わない生活のメリットは「規則正しい生活」になることだとか。
「夕方になって外が暗くなれば、当然部屋の照明を点けます。つまり、昼と夜がしっかりわかれた生活が送れるんです。自宅で仕事をしていると、どうしてもダラダラと時間を使いがちですが、“暗くなるまでに仕事を終わらせよう”というモチベーションにもなるし、逆に“暗くなったら仕事は終わり”という感覚にもなる。おかげで睡眠時間もしっかり取れるようになったし、健康的な暮らしが実践できています」(Aさん)