コロナ禍で3度目を迎えるゴールデンウィーク(以下、GW)。今年は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が全面解除されているうえに、最大10連休の“超大型連休”。これまで外出自粛を余儀なくされてきた反動も相まって“旅行欲”が旺盛な人も少なくない。
「今年のGWは、遠方で少しリッチに旅行したい傾向が強いように感じられます。国内旅行は沖縄と北海道が人気で、リゾート気分を味わいたいニーズがあるようです」
そうGWの旅行トレンドを語るのは、旅行会社でツアーコンダクターを務める女性・Aさん。国内だけでなく海外旅行の動向にも注目が集まっているという。
「海外旅行も復活しつつあります。業界大手のJTBとHISが、ハワイ行きパック旅行を約2年ぶりにGWに時期に合わせて再開します。
4月1日から米国に対する感染症危険情報レベルが、レベル3(渡航中止勧告)からレベル2(不要不急の渡航を控える)に引き下げられたことで、ワクチンの3回目接種などの条件をクリアすれば、帰国後に自宅待機が不要となります。諸外国でも入国規制を緩和する動きがあり、すでにワクチン接種済みの観光客の隔離を撤廃していたタイでも入国緩和が進み、『陰性証明書』の提出が不要になりました。出入国の規制緩和が海外旅行復活の追い風になっています」(Aさん)
沖縄、タイ…「久々の旅行をちょっと豪華に楽しみたい」
IT企業に勤める20代女性・Bさんは、今年のGWは沖縄に旅行する予定だという。GWにかぎらず、旅行はコロナ前の2019年に行ったきりだというBさんの背中を押したのは、4月から放送中のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』だ。ドラマ内で登場する沖縄料理を見ているうちに、行きたいという欲が止まらなくなったのだという。
「ラフテー、サーターアンダギー、ゴーヤーチャンプルー、沖縄そばなど、毎朝“飯テロ”です。現地で楽しみたい気持ちが高まり、友人と一緒に旅行することに決めました。これまで行けなかった“リベンジトラベル”というか、2年間我慢したので、今年はその分豪華にしようと思って、予算は多めです。いつもは節約旅行ですが、今年は食事やアクティビティなんかも少し贅沢に楽しみたいと思います」(Bさん)