海外旅行を予定する人もいる。メーカーに勤務する30代男性・Cさんは、タイ旅行を楽しむつもりだという。
「コロナ前には、年2回は訪タイしていました。出張で訪れて以来、ゆったりとした国の雰囲気に魅了されてしまいましたが、最後に行ったのは2019年の夏。今年は現地のタイ人の友人に直接会えそうで、それも楽しみです。久しぶりの海外旅行なので、安い定宿ではなく、憧れだったグレードの高いホテルに泊まろうかと思っています」(Cさん)
タイ入国のために必要な書類をそろえ始めているCさん。多少面倒ではあるものの、世界が「普通」に戻りつつあることに希望を感じている。
「タイ入国のためには、ワクチン接種証明書を用意したうえで医療保険に加入して、『タイランドパス』を取得する必要がありますが、隔離なしで行けるのはありがたい。しかも、ワクチン接種済みなら帰国もスムーズになりました。少しずつ通常の海外旅行ができるようになっていることが何よりうれしいです」(Cさん)
旅行にはまだ早い?家飲み予定の人も
とはいえ、皆が皆、久々の旅行に胸踊らせているわけではない。アパレル会社に勤務する20代男性・Dさんは、GWは「どこにも出かけない」という。ただしその分、仲間うちでご当地名物を買いこみ、家飲みを楽しむ予定だ。
「規制緩和が進んでいるのは確かですが、コロナが収束したわけではありません。変異種も出てきている中で、僕は国内でも大きな移動はためらってしまいます。でもその分、学生時代の友人たちと、地方の名産がそろうアンテナショップやネットでいろんなものを買いこんで、旅行気分を味わいながら、ちょっとリッチな家飲みをしようかと思っています。普段なら絶対手を出さないような高価なお酒とかおつまみとか。旅行に行くことを思えば安いもの。キャビアとか買ってみたいです(笑)」(Dさん)
コロナ禍で3度目となるGW。これまで我慢を強いられてきただけに、その反動から旅行や消費も活発になるかもしれない。