昨年は案外阪神の試合を見ていたのですが、今年は本当にどうでもよくなってしまったし、スポーツ中継以外のコンテンツである『内田篤人のFOOTBALL TIME』や『やべっちスタジアム』なども特に見る気がしない。となるとDAZNの会員でいる必要性を感じなくなってしまったのです。
しかし、これは別の見方をすると「贔屓のチームが弱いと節約ができるようになる」ということでもあります。「弱い時でも応援するのが本当のファンだ!」と言いたくなるかもしれませんが、「負ける確率が高いのに時間を使って見るのはよっぽどの好き者」と私は思ってしまいます。
DAZNは解約し、秋にNBAが開幕したらシーズン開始から終了まですべて見られるNBA RakutenのLEAGUE PASS(9900円)を契約しようと思います。よくよく考えたら、私が最も好きなプロスポーツチームはシカゴ・ブルズなわけで、ブルズは今シーズンはイースタンカンファレンス6位で見事プレーオフ進出。というわけで、来シーズンもそこそこ期待できるでしょうし、八村塁のワシントン・ウィザーズの試合も楽しみなので、NBAに乗り換えます。DAZNの約3分の1の価格で全NBAの試合が見られるというのもいい。
サブスクに一度加入したからといって、見ないのにお金を払い続けるのはもったいない。解約の手間を惜しまず、自分が見たい時に見たいサービスに加入するというスタンスでいいのではないか、と思う次第であります。それで、阪神が勝てるようになったらDAZNにまた加入すると思います。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』(小学館新書)。