コロナ禍で先行き不透明な状況が続くなか、出費ばかりでお金が貯まらないと嘆く人もいるだろう。では、節約上手な人はどんな工夫をしているのか。中学1年生の長女と小学3年生の長男の子育てに追われながらも、同世代の夫の扶養範囲内でパート勤務をし、年間400万円の貯金に成功している家計簿マスター・Naoさん(41才)のリアルケースから学ぶ。
年間100万円貯めて節約の厳しさを実感
Naoさんの貯蓄術の要は「家計簿」だという。つけ始めたのは結婚した2007年。2019年までで年間100万~200万円貯め、夫の収入が上がった現在は約400万円貯めている。
「私が貯蓄の大切さを知ったのは結婚が決まった直後です。当時、私も夫もひとり暮らしの会社員で貯金はゼロ。でも親族から結婚式はしてほしいという要望が強く、1年で100万円ずつ貯めることにしたんです」(Naoさん・以下同)
しかしこれが思いのほか厳しかったという。
「デートはもちろん同僚とランチにも行けない。食材は業務スーパーで見切り品を買って冷凍し、1食分の食費を20円浮かす。服も化粧品も買わずにボーナスも手を出さず。ここまでやって、ようやく100万円に到達しました」
しかし、こんな生活では身が持たない。とはいえ、結婚すればもっと大きなお金が必要になることにも気づいた。
「将来必要になるお金は早めに用意しておかなければ、結婚前の二の舞いになると思い、支出の把握と予算設定のために家計簿をつけ始めました」