米経済誌『フォーブス』が4月5日に発表した2022年版の世界長者番付で初の1位に輝いた米電気自動車テスラCEOのイーロン・マスク氏(50)。同氏による米ツイッター社の買収が話題となっているほか、SNSでの発信や革新的なアイデアでも注目を集めているが、「日本のラーメンやアニメ好き」という一面もある。
2014年に日本を訪れた際、マスク氏はツイッターに「Noodles in Shinjuku」というコメントとともにラーメン二郎の写真を投稿。それを見た日本のフォロワーからは「イーロン・マスクがラーメン二郎に!?」という驚きの声や「ただのラーメンではなく、ラーメン二郎に行くところが渋い」と喜ぶ声が上がった。
2021年にはSNS上で、好きなアニメ作品として、『新世紀エヴァンゲリオン』『攻殻機動隊』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』『鋼の錬金術師』『DEATH NOTE』の7つを挙げた。すべて日本の作品であることから、またしてもフォロワーは歓喜。日本の育成ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』のキャラクター・輿水幸子の画像をツイートしたことで、運営元のバンダイナムコホールディングスの株価が反応したこともある。
自動車ジャーナリストの川端由美氏は2007年に米国でマスク氏に取材した際、日本文化の話題で盛り上がったという。
「インタビューの終了間際、マスク氏が『日本はアニメがあったり、美味しいジャパニーズフード(和食)があったりするから近々行きたい』と話してくれました。日本の技術や文化に対してのリスペクトを感じましたね」
今や、世界一の金持ちとなったマスク氏。CEOを務めるテスラ社の時価総額は、トヨタ自動車をはるかに上回り、世界一の自動車会社への歩みを進めている。地球ではなく宇宙を視野に入れて未来を語るマスク氏の目に、いつまで日本は魅力的に映るのだろうか。