引っ越し時の物件探しでは、大きなポイントとなるのが家賃。予算に合わせて、立地や広さ、間取りなどを取捨選択して、自分が納得できる物件を探したい。そうした際のポイントのひとつとなるのが、建物の構造だ。
たとえば、「軽量鉄骨造」の物件は、鉄筋コンクリート造の物件と比べると、家賃が安くなるケースは多いだろう。では、その住み心地はどのようなものなのか。実際に軽量鉄骨造の物件に住んでいる人たちに聞いた。
防音性が気にならない間取りに満足
憧れの街に住むために軽量鉄骨造を選択したというのは、IT企業に勤務する20代女性・Aさん。当初は鉄筋コンクリート造の物件を探していた。
「以前は鉄筋コンクリート造の物件に住んでいたので、次の物件もそうしようと思っていました。でも、私の住みたい街では予算内では厳しかった。あきらめて隣駅にしようと思っていた時に見つけたのが軽量鉄骨造の物件でした。同じくらいの広さなのに、鉄筋コンクリート造と比べて約2万~3万円くらい家賃が違って、びっくりしました」(Aさん)
そんな発見をしたAさんだが、物件を探しているうちに予算内の鉄筋コンクリート造の物件を見つけてしまい、難しい選択に迫られたという。だが、軽量鉄骨造の物件を選んだのは、家賃の割に設備が充実していた点だった。
「築年数が古くて設備がイマイチな鉄筋コンクリート造の物件か、築浅で設備が充実した軽量鉄骨造の物件。どちらも家賃の価格帯は一緒で悩みました。最終的には、充実したキッチン設備や大きなバスタブが決め手になり、後者を選びました」(Aさん)