住まい・不動産

家賃も節約「軽量鉄骨造」物件の住み心地 気になる防音性は間取り次第か

新築でも“お得感”があるのが軽量鉄骨造の物件(イメージ)

新築でも“お得感”があるのが軽量鉄骨造の物件(イメージ)

 それまで住んでいた鉄筋コンクリート造の物の物件と比べて、住み心地に違いはあったのだろうか。

「防音性が心配だったのですが、隣の部屋と接する部分にクローゼットがあって空間があったし、音がする風呂やキッチンが隣り合う間取りの物件だったので、それほど問題はありませんでした。確かに鉄筋コンクリート造の物件に比べて、作りに“重厚感”はないかもしれませんが、個人的には許容範囲。高層階ならともかく、低層階であれば、耐震性がそこまで高くなくてもいいと考えています。ただ、以前より室内が冬は寒いし、夏は暑いように感じます。それでも家賃を抑える選択肢の1つとして、軽量鉄骨造はありだと思います」(Aさん)

家賃を抑えて新築に住みたかった

 新築物件へのこだわりから、軽量鉄骨造の物件に住んでいるという人もいる。メーカーに勤務する30代男性・Bさんは、その魅力をこう語る。

「僕は匂いや汚れ、虫に敏感なタイプなので、基本的に住むのは新築と決めています。建築中の時から不動産情報サイトに掲載されるので、目をつけておいて内見なしで決めることもあります。軽量鉄骨造であれば、新築アパートが比較的見つかりやすいし、そこまで家賃も高くないのが魅力ですね。新築だとエアコンや水回りなど、すべての設備がきれいだし、最新。軽量鉄骨造は、新築にこだわりたい人には向いていると思います」(Bさん)

 現在は1棟に4戸が入居するアパートの2階に住んでいるBさん。

「隣室との間には階段がある設計で、隣と接する箇所が少ないように工夫されているので、生活音はほとんど聞こえなくて、今のところは快適です。ネックなのは階段を上り下りする音が響くことくらいでしょうか。外からの音についても、周辺環境がうるさい場所なら、鉄筋コンクリート造の物件の方がいいかもしれませんが、周りが静かなら軽量鉄骨造でも問題ないと思います。ただしその分、大通り沿いや交通量が多い道を避けるなど、立地には気を配りたいですね」(Bさん)

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