「過酸化水素水不使用」と表記できない
着色料と並んで使用頻度が高い「保存料」にも健康被害の報告がある。抗菌性タンパク質の「ナイシン」がその一つ。
「ナイシンの成分は抗生物質のため、摂取し続ければ耐菌性が出現して抗生剤が効かなくなるリスクがあります。食品添加物としての使用を禁止する国は多く、EUではチーズなどの乳製品にのみ使用が許可されています。ところが日本ではチーズだけではなく、食肉製品やドレッシング、パスタソース、マヨネーズ、洋菓子など様々な食品に使用されている」(郡司氏)
ハムやソーセージなどの加工肉などに使われる保存料「ソルビン酸カリウム」も健康被害のリスクが無視できないという。
「体内で生成される亜硝酸ナトリウムと合わさると発がん性物質ができます。さらに動物実験では肝臓肥大や成長抑制、染色体異常が起こることも確認されています」(同前)
加工肉には、肉を綺麗なピンク色に保つ発色剤の「亜硝酸ナトリウム」が使われるケースも多い。
「この添加物は別の物質と組み合わさると毒性が強まる『相乗毒性』があり、人の胃の中や食肉に含まれる『アミン類』と結合すると、『ニトロソ化合物』という発がん性物質が生成されることがわかっています」(同前)