レジに並ぶ前に、見直す習慣をつける
買い物で無駄買いをしないために、心がけていることがあるという。
「レジに並ぶ前に、もう一度かごの中を見直し、いちばん必要ではないものを1つ棚に戻すようにしています。“これ、いるかも”と思ったものは、必要ないことの方が多いので、“絶対いる”と思えないものは買わないようにすると、無駄遣いが減ります」
週イチの買い物で、平均250円分を棚に戻せば、月に1000円の節約に。また、買い物に行く前に冷蔵庫の中をスマホで撮影し、何が入っているかを売り場で確認することで、無駄買い防止もできているそうだ。
このほか、根付き野菜を育てるキッチンガーデニングで、楽しみながらの節約もしている。
「ねぎ、ミント、豆苗などは根っこを水につけておけば、また伸びます。淡い緑の葉は見た目もかわいいし、料理にちょっと添えるだけで華やぎます」
緊急事態であっても、切り詰めるだけの節約では疲弊してしまう。楽しみながらできるものがあれば、続けやすい。
【プロフィール】
荻原博子さん/家計経済のパイオニアとして、生活に根ざした経済の仕組みをやさしく解説する。著書に『知らないとヤバい老後のお金戦略50』(祥伝社新書)など。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2022年5月26日号