1日2万円までなら“負けても当たり前”
一方、パチスロで作った借金を抱えているものの、その状態が当たり前となってしまっている人も。神奈川県に住む会社員の北野さん(仮名、30代男性)が明かす。
「もう15年くらい毎日のようにパチスロを打っています。仕事がある日でも、夜の8時とかから打ちに行きます。基本的に勝ち負けは関係ない。“負けてもいいからとにかく打ちたい”というのが本音。1日2万円までなら“負けても当たり前”です」(北野さん)
北野さんは、20代前半の頃に消費者金融を利用するようになり、それから10年以上にわたって借金を抱えた状態が続いている。
「借金の総額は80万円から100万円くらいを行ったりきたり。すぐに完済できるような感じではないのですが、総額が劇的に増えることもない。生活が破綻することなく10年以上続いているし、“この状態がキープできれば問題ない”と思っています。借金があることは周囲には知られていないので、心配されるようなこともありません。
もちろん、できることなら借金を返したいという気持ちもあります。でも、そのためにパチスロをやめなければならないというのは、ちょっとムリ。こういう考え方が依存症ということなんでしょうか」(北野さん)