明朗な声でそう話す押阪さんは、74才で大腸がん、82才で腹部大動脈瘤と2度の大病を経験したが、見事回復し、メインパーソナリティーを務めるラジオ番組『ワンポイント・フィットネス』は、今年30周年を迎える。
「特にがんになったときはショックを受けましたが、早く仕事に復帰したい一心で、“何くそ、負けないぞ”と思いながら懸命に治療しました。仕事のスケジュールに穴をあけたくなかったから、がんも大動脈瘤も、手術をしてすぐに復帰しました」(押阪さん・以下同)
87才の現在も、一日でも長く現役を続けるために、食や運動にも気を配っている。
「1日3食摂りますが、油っこいメニューは控えて、腹八分目を心がけています。たんぱく質を摂取するために1日1回は豆腐を食べるようにしています。散歩は毎日コツコツと、1日3000歩を目標にしています。植物が好きなので、道ばたに咲いた花を見るのが何よりも楽しい。皆さんも少しの時間でもいいから外に出て、四季に触れてみてください」
仕事のための努力によって「80才の壁」を越えることができるのだ。
※女性セブン2022年6月2日号