定額料金を払うことで、製品やサービスの提供を一定期間利用できる「サブスクリプション」、通称“サブスク”。コロナ禍の巣ごもり需要の影響もあってか、現在ではサービス数が数千種類にも増えているという。数多ある種類の中でどんなサービスに加入すべきか、そして加入すべきでないサービスはどのようなものか。サブスクを使いこなす達人たちが、見極めるポイントを教えてくれた。
●Amazonプライム
サブスクの達人たちが「コスパ最強」と口をそろえるのがこのサービス。動画配信サービスが無料で見放題になるほか、Amazonで購入した商品の送料が無料になるなど多様なサービスがついて月額500円。年間プランにすると4900円でさらにお得。
●家事サービス
節約アドバイザーの丸山晴美さんは、こう話す。
「宅配クリーニングなど、家事の負担を減らすサービスは、特に共働きの家庭や妊娠・出産後、育児中などの家庭には、家計の負担にならない程度ならおすすめです。買い物に行く手間などを考えると、かなり負担が減り、その分、働いて稼げます。ただし、ずっと使い続けるのは逆に不経済になるので、期間を決めて活用を」(丸山さん・以下同)
●食品
「ダイエット目的の食品は割高ですが、野菜や肉などの食材の宅配であれば加入しても損はないと思います。ただし、単身赴任などひとり暮らしの場合、ミールキットや弁当の宅配サービスを利用した方が安く済むケースも。また、病気の家族がいるなら、栄養計算された食事の宅配サービスは、自分ではそこまでできないという点で、かなり便利です」
●家具・家電
「新生活の際など、すべて新しくそろえると初期費用がかさむので、大学に通う間や単身赴任中など、期間と予算を決めて一時的に利用するのは賢い方法です。借りる場合は2年を目安にして、やめるか購入するかを検討するケースが多いです。また、家具も家電も高額商品なので、買う前に試す、という理由で借りるのも手」
●消耗品
「歯ブラシなど定期的に替える必要があるものをサブスクにすると、毎月新しい替えが届くので、衛生管理がしやすくなります」
使う頻度が決まっているものはサブスクが便利だ。