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「自分の趣味にばかりお金を使う」エリート夫の浪費癖に妻はどう対応すべきか?

FPとの面談で家計を見直した夫婦も

 では、このような場合、どうしたらいいのでしょうか。朋美さん夫妻のように、富裕層と言えるくらいの年収がある夫を持つ複数の女性に聞くと、エリート夫の多くは「自分が稼いだお金は自分のモノ」という考えを大前提にしていて、「家族のためのモノ」という考えが乏しいケースもあるようです。

 以前、同様の悩みを抱えていた雪子さんは、「夫と、“家計会議”を開いたことで、かなり改善されました」といいます。夫はコンサルティング会社を経営していて、かつては自分の趣味の車にばかりお金を注ぎ込んでいたそうです。雪子さんが語ります。

「うちの夫は、『オレが苦労して稼いだ』『お前がBMWに乗れるのはオレが頑張ってるから』と言っていたくらいで家計もどんぶり勘定だったのですが、子供が幼稚園に入ることをきっかけにファイナンシャルプランナーの方に相談して『教育費にいくら必要か』『老後のためにいつからいくら貯金しておくべきか』といったことを資料にまとめてもらいました。それをもとに、夫と何度か会議したんです。一度、夫にもFPとの面談についてきてもらいました。

 もともと会社を経営するくらいの人だから、目に見える形で将来の数値目標がはっきりしたことで俄然やる気になったようで、それからは貯金分も含めた生活費を入れてくれるようになりました。そこから私の欲しいものも少しずつ買っています(笑)」

 彼女のように、ファイナンシャルプランナーという客観的な視点を入れて家計を見直すことは、ひとつの手と言えるでしょう。夫の浪費癖が直っても、妻の化粧品やバッグを買ってくれるようになるとは限りませんが、少なくとも将来への備えにはなりそうです。

◆取材・文/高木希美(ライター)

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