消防士から観光課へ異例の異動
かくして5月28・29日にフェスは開催されますが、今、僕には3つの役割があります。1つ目は、KSCフェス部の代表。高校生も含めた総勢162名のボランティアスタッフと一緒に、いかにして、参加者も楽しみながら活動を通じてイベントを支援し盛り上げていけるかを考えながら、ボランティアチームの運営を行なっています。
2つ目は、会場の装飾「竹あかり」の製作の段取り担当です。竹に穴を開け、そこに電球を入れて灯りを作るんですね。熊本の竹あかり装飾チーム「ちかけん」がプロデュースする竹あかりを製作、装飾するまでの段取り、ボランティアスタッフの募集の活動を行なっています。
3つ目は、市役所内での情報共有、発信です。今回KSCは唐津市が後援していることもあり、市が持つ信頼をベースに広報活動、地元との調整などを行なっています。
今回のKSC開催にあたって、僕が消防士から観光課へ異動したことは異例のことかもしれません。市長にプレゼンする発表会で「僕にやらせてください」と直訴したのを受け入れてもらえたわけです。何より市役所の幹部の方々が、このミュージックコミッション構想に理解を示していただいた結果だと思っています。僕は期待していただいているからこそのこの人事であるという風に考えています。
現在僕はミュージシャンや運営側と裏方である市役所のパイプ役です。主催者と行政、地域をつなぐ役目を任されていると思います。唐津ミュージックコミッションを実践して、「行政が主催者を支援する」「音楽を通じて街は賑わう」という構想は間違ってないかどうかを自ら検証しています。
ぜひ、5月28・29日、唐津にいらっしゃってくださいね!
聞き手・文/中川淳一郎(ネットニュース編集者・ライター)