住まい・不動産

円安・インフレ局面で得する資産の持ち方「車は処分も検討」「都心の家はまだ売るな」

円安・インフレ局面では資産の持ち方にも工夫を(イメージ)

円安・インフレ局面では資産の持ち方にも工夫を(イメージ)

 20年ぶりの水準となる1ドル=130円を突破するほどの円安進行。さらに、資源高、穀物高により、日本でも物価が上がり続けるインフレが到来すると予想されている。この状況をどう切り抜けていけばいいのだろうか。

 日常生活で大きな出費となるのが自動車だ。都内在住の60代主婦の話。

「定年を迎えた夫はほとんど車に乗らないのに、若い頃からの車好きで手放すのを嫌がります。車にかかるお金も多くて困っています」

 経済評論家の加谷珪一さんは、都市部にいたら、思い切って車を処分してもいいとアドバイスする。

「日本は世界で最も公共交通機関が発達した国なので、多くの人は車がなくても生活に不自由しません。しかもいまはガソリン代が高騰しているうえ、車は維持費として保険や税金、駐車スペースが必要です。車を処分すればそうしたコストが不要になり、年間100万円単位の節約になります」

 ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが続ける。

「都市部はカーシェアリングやレンタカーが普及しています。月に2回、各6時間程度の車利用をカーシェアリングにすると、初期費用と基本料は別ですが、月間およそ1万円の負担ですむとの試算があります」

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