家計

円安で「iPhone 14」の価格高騰必至 今から思い悩むiPhoneユーザーたちの選択肢

WWDC22で発表された新型MacBook Airを手にするアップルのティム・クックCEO。米国での販売価格は1199ドル~に据え置かれたが、日本での販売価格は16万4800円~と大幅値上げ(Getty Images)

WWDC22で発表された新型MacBook Airを手にするアップルのティム・クックCEO。米国での販売価格は1199ドル~に据え置かれたが、日本での販売価格は16万4800円~と大幅値上げ(Getty Images)

iPhone 11のバッテリーを交換して使い続ける

 飲食店に勤務する30代女性・Bさんは、約3年前に買ったiPhone 11を使用中。買い替えるかどうか、悩みに悩んだと明かす。

「iPhone 11は、消費税が10%になる前の8%の時に駆け込み購入したものです。iPhone 14が値上げされるかもしれないと聞き、今のうちにiPhone 13に変えることも考えましたが、日用品も値上げラッシュなので、なるべく急ぎでない出費は抑えたいところ。とはいえ、iPhoneは必需品なので、どうせ買い替える日はやってくる。いつ買い替えればいいのか、悩みました……」(Bさん)

 iPhone 11は2世代前の機種とはいえ、電話やSNS、メールなど日常生活で使うには十分なスペック。Bさんはその点に着目し、バッテリー交換で延命措置を図ることにした。

「バッテリーの減り具合は気になるので、交換して使い続けようと思っています。冷静に考えると、ゲームのような負担がかかる作業をしない私の使い方なら、最新機種は絶対にオーバースペック。それに近頃のiPhoneは、目新しい性能向上やデザイン変更もあまりない印象なので、無理に買い替えなくてもいいかな、と思いました」(Bさん)

ミドルクラスのAndroidに乗り換えも検討

 印刷会社に勤める20代男性・Cさんは、「もうiPhoneにこだわらなくてもいいのでは」と考えるようになった。

「iPhoneが10万円超えたあたりから、もうついていけないなという感じだったのに、さらに円安が進んで値上げされたら、14万~15万円くらいになる。それはもうPCレベルの価格。毎日使うiPhoneでも、僕の手取り1か月分くらいを1台に捧げるのは勇気がいるなと思いました。もちろん値上げされるのはiPhoneに限った話ではないでしょうが、今のうちに4万円くらいのミドルクラスのAndroidを買っておけば、その他にPS5を5万円で買っても10万円を切る。なんだかその方がお得感があるかも……なんて考えちゃいます」(Cさん)

 日本のiPhoneユーザーにとっては、さらなる家計負担につながりかねないiPhoneの値上げ。最新機種を見送る人は少なくないのかもしれない。

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