吉田みく「誰にだって言い分があります」

“おとり広告”に踊らされたスシローファン「がっかりしたけど、また通う」その理由

消費者庁に「おとり広告」と指摘されたスシローの広告(時事通信フォト)

消費者庁に「おとり広告」と指摘されたスシローの広告(時事通信フォト)

「たしかに、フェア期間中に足を運んでもタッチパネルから注文ができず、食べることができませんでした。家族全員でがっかりしましたが、普段からの人気ぶりを見れば『今日は売り切れなんだ』と認識するのは普通のことだと思います。『仕方がないね、また来ようね』と、話していました。お目当てのお寿司が食べられなかったとしても、他のものも十分おいしいので満足していました。でも本当はCMで流れていたお寿司が食べたかった……」

「おとり広告」と知ってがっかりはしたものの、「今後も他店ではなくスシローを利用していきたい」とお寿司大好き一家のヒカルさんは言う。

「小学生以下の子供に限りますが、スタンプを集めるとスシローのオリジナルキャラクターグッズと交換できます。とてもかわいいので、息子も大喜びです」

 スシローには「だっこずし」と呼ばれるオリジナルキャラクターがいる。パンダやネコなどの動物が寿司ネタをだっこしている姿は、世代を問わず愛されているようだ。筆者も、子供たちがカゴの中から「だっこずし」グッズを楽しそうに選んでいる姿を店で見たことがある。子供を持つ家庭の人気が根強いのも納得である。

 子供だけでなく、大人にも楽しみが多いとヒカルさんは言う。

「一流シェフや有名人が監修した創作寿司やスイーツがリーズナブルな価格で食べられるのは、スシローならではの魅力。定期的に変わる期間限定メニューも、『次は何かな』といつも楽しみにしています」

 全国にファンが多い分、今回のおとり広告問題は世間を騒がせる結果となった。今後は、スシローファンの期待を裏切らないようなキャンペーンを実施し、信頼回復に努めてほしい。

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