昨今の原材料費や物流費の高騰の影響もあり、“安さが売り”の回転寿司チェーンにも変化が訪れ、「1皿100円」時代が終焉しようとしている。そうした中で、「スシロー」チェーンを運営するフード&ライフカンパニーズが手掛ける寿司居酒屋スタイルの『鮨・酒・肴 杉玉』(以下、杉玉)が、店舗数を増やしている。2017年8月、兵庫県西宮市に1号店がオープンした杉玉は、299円(税別)もしくは399円(税別)のメニューが中心の「寿司がメインの居酒屋」だ。
2017年の1号店開業時には“5年後に100店舗”を目指すとしていたが、コロナ禍の影響もあり、実際の店舗数の増加ペースは2022年5月の時点で、全国に57店舗。ただし緩やかな展開ながら、確実に全国に広がっている。そこで、マネーポストWEBの庶民派グルメ担当記者Aが、都内の杉玉に足を運び、その魅力を体験してみた。
他店にはない特徴的な寿司と定番の寿司
「スシロー」が郊外のロードサイドの出店が多い一方、杉玉は都内の繁華街にも出店しているのが特徴。記者Aが友人と2人で訪れたのは、都内の私鉄沿線急行が停まる駅付近の店舗だ。平日の18時前に入店。先客は1組だけだった。
「お通しがないので、好きなものを好きなだけ食べたい人にとっては嬉しいシステムです」(記者A・以下同)
まずは、瓶ビールを注文した記者A。料理は、定番の『欲張りな刺身四点盛り』(1人前329円、税込/以下同)を注文した。このメニューは2人前からの注文で、刺身は1人あたり1切れずつ4点。価格を考えると十分だろう。