庶民の味方であるカップ麺やフライ麺の値上げが相次ぐが、群馬県伊勢崎市に本社がある『まるか食品』は、主力商品「ペヤングソースやきそば」の価格(税別193円)を据え置くことを決めた。
この措置について、『経済界』編集局長の関慎夫氏はこう分析する。
「ペヤングは2019年6月に値上げしましたが、その後売り上げが落ち込んだ過去があります。2020年以降は巣ごもり需要で回復したものの、その時の反省もあって、今回は値上げを避けたのだと考えられます。ペヤングは若い人向けの商品でもあり、税別200円を定価の上限と考えているのでしょう」
価格維持が企業にとって吉と出るか凶と出るかは分からない。しかし、こうした企業が国民の救いになっていることは間違いないだろう。
※週刊ポスト2022年7月8・15日号