【冷やすべきは部屋でなく自分!】
「自分さえ涼しければ快適に過ごせるので、家族の人数が少ないなら、部屋全体を涼しくするより、頸動脈、わきの下、太ももの付け根にある太い血管を冷やし、自分の体温を下げましょう」(矢野さん)。扇風機でクーラーの風向きを自分だけに当てるようにするのもおすすめ。
【適温を強風にして「自動」に切り替え】
すぐに部屋を冷やしたいとき、20℃などの最低温度&強風に設定しがちだが、これは消費電力が大きいうえに、それほど早く涼しくはならないという。「普段の自分の適温を強風でかけ、暑くなくなったら、風量を自動に。この方法が最も電力消費を抑えられます」(矢野さん)。
【クーラーの掃除は“上部”をしっかり!】
「クーラーは上部から部屋の空気を取り込み、冷やした後、吹き出し口から出す仕組み。喫煙者がいたり、ほこりがたまりやすいご家庭は、クーラー上部が汚れやすい。ここが汚れでふさがってしまうと、消費電力が大きくなるので、2週間~1か月に1度は掃除を」(矢野さん)。
【クーラーをつけたら除湿機は使わない】
湿気を下げた方が暑さを感じにくいと除湿機を使う人がいるが……。「除湿機は使用時、熱をもつ機種が多く、そのせいで室温が上がることがあります。そもそもクーラーをつけることで除湿もされるので、併用は電気のムダ遣い。窓を開けているときに使うのもNGです」(丸山さん)。
取材・文/簗場久美子 イラスト/サヲリブラウン
※女性セブン2022年7月21日号