旅先で発症したら悲惨だ。帰りの航空機に乗れるわけがなく、濃厚接触者の家族も現地に足止め。宿泊先のホテルには嫌な顔をされるか、最悪、追い出されることになる。現地の隔離施設でジッと過ごし、気づけばお盆休みはとっくに終わり、職場にも学校にも行けない──。
感染拡大が進む地域から帰宅してから発症したり、自分自身が起点となって、家族や職場で感染を拡大させたりすることも考えられる。
コロナ禍が始まった当初は、未知のウイルスへの恐怖もあって、多くの日本人が感染への注意を払った。少しでも症状があれば、大事を取ったという人も多いだろう。しかし、その意識にも緩みが見える。
「まん防(まん延防止等重点措置)などの公的な規制が出ていなければ、“久しぶりの旅行だし”と、体調が悪かったり、症状が出ていても旅行を強行しようとする人もいるかもしれません」(前出・風呂内氏)
そんな人は「帰ってこられなくなるリスク」も考慮したうえで、判断してほしい。
※女性セブン2022年7月28日号