マックの席のコンセントが全部ふさがれていた
それでホッとしたら急にお腹が空いてね。上の階にあるレストラン街へ。
コロナ前はここでひとりご飯を食べたり、友達と軽く一杯飲んだりしていたのよ。広いフロアに焼肉屋、鰻屋、そば屋に回転寿司。イタリアン、本格カリー店まで入っていて、どこに入るか選ぶのも楽しいし。
ところがこの日は、フロアをふた回りしても店が決まらない。これといった特徴のない定食が1200円以上で、ものによっては1300円、1500円。目星をつけていたお気に入りの定食屋もそう。前に900円だったまぐろ丼が値上げしたのならわかりやすいんだけど、まぐろ丼そのものが消えているのよ。
いやいや、買い物ついでのひとりご飯に1300円は無理でしょ。上限1000円でしょ。
値上げといえばガソリン代もそう。60才過ぎてから原チャリを乗り回し出した私にとって、リッター120円でも130円でもたいして変わりなし。満タンに入れたところで500円前後だから、「値上げ、どうぞどうぞ」と高笑いしていたの。でも先日、初めて600円を超えた。
わずか100円の差と頭ではわかっていても、そういうもんじゃないんだね。定食の値段もそうだけど、ある基準を超えると体が拒否反応を起こすんだよ。原チャでこうだもの。ガソリン自動車に乗っている人はどれほどのことか。
もっと深刻なのが電気代の高騰ね。ひとり暮らしのわが家でも4月から前の年と比べて1000円くらい上がっている。それで家のクーラー代の節約のために、猛暑の午後は近所のWi-Fiフリーのカフェでパソコン仕事をすることにしたんだわ。冷房ばっちりだし、席の近くにコンセントがついている店だと、数時間は集中して仕事ができる、と。
そうしたら案の定よ。先日久し振りにマックに入ったら、店の雰囲気が変わっている。スマホを見ている人半分、本や雑誌を読んでいる人半分なんだわ。誰もパソコンを開いてない。というのも、席についていたコンセントが全部ふさがれて、使えなくなっていたのよ。
そりゃそうだ。私みたいにコーヒーSサイズ100円で電気まで使う客をいつまでも野放しにできないって。これからコンセントにふたをする店が続出するんじゃないかしら。