『島耕作』シリーズでお馴染みの漫画家・弘兼憲史氏(74)はこう語る。
「僕も普段は運転しますが、ゴルフの時は誰かに迎えに来てもらうか、ハイヤーを利用します。朝が早いゴルフで帰りに渋滞に巻き込まれてウトウトしては危ないので。ゴルフに誘われたら、『迎えに来てもらえるか』と確認してから約束するようにしています」
慣れない道は通らない
『ウルトラセブン』に出演時、フルハシ隊員としてウルトラ警備隊ポインター号のハンドルを操った俳優の毒蝮三太夫氏(86)。ベンツのCクラスが愛車だが、長距離の際は「1人では乗らない」のだと言う。
「今も運転には自信があるんだ。でも長距離を運転する時は、1人では行かない。信頼のおける同乗者に、自分では気付かない不注意を指摘してもらうことが大事です。
こないだはウルトラセブンのアマギ隊員(古谷敏・79)と八ヶ岳に行ったよ。ヤツは4年くらい前に免許を返納しちゃったから、俺が運転してね。つまりフルハシ隊員がアマギ隊員を乗せて行ったわけだ(笑)。運転中、アマギ隊員に『俺の運転はどうだ』と聞けば、『安心して乗っていられます』とくる。そんな会話をしながら運転するのは楽しいし、気分がいいな」
阪神タイガースの優勝時など様々な現象の経済効果の算出で知られる関西大学名誉教授の宮本勝浩氏(77)はこの10年、「慣れない道は運転していない」と語る。
「運転歴は55年になりますが、10年くらい前からは遠出と夜の運転をやめました。渋滞ポイントや通学路、飛び出しが多いかどうかなど、走り慣れない道は分からないことが多い。病院やスーパーに車で行く時は比較的広い道路を通るようにし、駐車場では店の入り口から離れても周りに車がいないスペースを目指す。駐車時に当てるのも悪いし、当てられるのはもっと嫌だから(笑)」(宮本氏)
運転に際しての工夫は多様なパターンがある。前出の弘兼氏はこう話す。
「自宅から仕事場まで、晴れた日は自転車を使い、雨の日は車に乗っています。距離が短いことと、狭い道を通るわけではないので問題はありません。農家の方が自宅から畑に行くような感じですね。漫画が描ける間は続けるつもりです」
※週刊ポスト2022年8月5・12日号