妻はまだ運転しますか?
高齢者向けのドライビング講習や運転マナー講座を通じて運転寿命を延ばす活動に取り組む自動車ジャーナリスト・中村孝仁氏が語る。
「私自身、今年70歳ですが、まだ免許を返納するつもりは全くなく、現在はファミリー向けのシトロエンと、趣味の車として70年型のローバーに乗っています。V8エンジンを積んでいるローバーは、パワステもパワーウインドウもエアコンもないという車です(笑)」
そんな中村氏だが、自動車保険は折を見て見直し、かつての大手損保をやめて現在は代理店や担当者を介さずに契約できる外資系の「通販型保険(チューリッヒ)」を契約しているという。
「乗り換えた理由は、やっぱり保険料が安いから。大手損保時代とは車種が違うので単純比較はできませんが、細かく設定を選べるので年間の支払い総額は10万円が8万円に下がった感じです」
60歳まで輸入車の販売会社に勤務していた経歴を持つ76歳のファイナンシャルプランナー・小林治行氏も、「年間走行距離に応じた割引区分が細かく設定されたチューリッヒに切り替えて保険料が節約できた」という。
ただし、単に保険料価格を安くすればいいわけではない。中村氏が言う。
「年齢とともに事故の危険度は増すので、僕は歳をとったら“より手厚い保険”にすべきだと思います。対人・対物の補償額は絶対に落としてはいけない。加えて、(事故が起きた時の示談などに必要な弁護士費用を補償する)弁護士特約もつけたほうがいい。補償のグレードは保ちつつ、それでも保険料を抑えたい場合に、僕は通販型をおすすめします」