売却は12~3月に
査定前は愛車を「高く見せる」準備も忘れずに。
「普段から整備記録簿にメンテナンスの履歴を残し、査定前に入念に洗車や室内清掃をしておけば、査定者の心証がよくなり、買い取り額をアップしてくれる可能性があります。車体に傷がある場合は、基本的にはそのまま査定に出してもいい。ただし、走行距離が少なく人気の車種なら、修理してから査定に出すほうが高く売れることもあります」
希望額に「もう一声」で届く場合は、自宅に出張買い取り業者を呼ぶ裏技がある。
「業者側も何の成果もなく帰ることは避けたいので、査定額を努力してくれる可能性があります。ただし『○○万円でどう?』と相場とかけ離れた額を口にすると、業者にネガティブな印象を与えて、希望額から遠ざかる結果になりがちです。一方、遠慮してあまりに低い額を口にすると、『ではそれで!』と買い叩かれる恐れがあります」
過度な駆け引きはせず、相場に基づく冷静な査定交渉が求められる。
買い替えの際は車検の時期にも気を付けたい。
「よく3年、5年、7年の車検ギリギリのタイミングで売却を図る人がいますが、中古車市場では車検残期間が半年を切ると車検切れと同じ評価になります。当然、その時点で査定額がぐんと下がるので要注意です」
では買い替えのタイミングはいつがいいか。
「夏場は車の売買が動きにくく、査定の予約が取りやすい。愛車の査定をしたことがない人は今の時期に査定を依頼して相場観を掴み、毎年12月から3月のハイシーズンに実施される買い取り強化のタイミングで売却するのが賢いやり方です。購入の際は年度末決算期の3月頃に実施される大幅値引きを活用すれば、お得に買い替えられます」