1週間早く動いていれば…
ドコモの場合、「いつでもカエドキプログラム」という支払い方法を選択した場合、端末を23か月目までに返却することを条件に、支払う金額が少なくなるシステムもある。iPhone 13 Pro(256GB)の場合、月4404円の23回払いで支払総額は10万1292円となる。
「支払い総額が少なくて済むというプログラムは素晴らしいと思うんですが、僕には端末を返却するという選択肢はない。単純に自分の使ったスマホを所有しておきたいという気持ちが強いんですよね。結局、19万5030円を24回払いで支払っています」
タイミングの悪さやスケジュールの都合、さらには個人的に譲れない条件などもあり、iPhone 13 Pro(256GB)を“一番高く”買った谷本さん。あくまでも自身の選択だったとはいえ、モヤモヤが残り続けているという。
「1週間早く動いていれば、ドコモショップで買ったとしても、3万円ほど安くなっていたわけです。さらに6月中にアップルショップでSIMフリーの端末を買っていれば、13万4800円(iPhone 13 Pro 256GB)で買えたわけで、実際に私が買った価格から6万円も安いんです。さすがに“6万円を損した”と考えると、ショックです。
最大の後悔は、購入を決断するのがちょっと遅かったことですね。そして、決断が遅くなったがゆえに、お得に買うための下調べがあまりできていなかったこと。世の中の動向を見ていれば、値上げ前に買うことができたかもしれない。値上げを避けられなかったとしても、安く買うテクニックをちゃんと調べていれば、“今すぐ欲しいから、ちょっとでも高くていいや”という選択にはならなかったはず。スマホみたいに高い買い物をする際には、絶対に下調べは必要だということを痛感しました」
生活必需品となっているスマーフォンだが、その価格は決して気軽なものではない。だからこそ、できるだけ賢く手に入れるための知識は欠かせないという戒めかもしれない。