セブン-イレブンのカレーと食べ比べ
他のコンビニカレーと比べてみるとどうだろうか。セブン−イレブンでは、比較的シンプルなカレーライスとして『牛の旨味が決め手 欧風ビーフカレー』を販売中だ。価格は594円、実測した重量は442g、カロリーは780kcal。こちらも記者Aが実食した。
「ごろっとした牛肉がたくさん入っていて、食べごたえがあります。ルーはどちらかというとシャバシャバで、ライスに浸透させながら食べる感じ。シンプルではありますが、洋食店の“ビーフカレー”といった雰囲気。辛さはファミマに比べるとちょっと甘め。ボリュームがしっかりあるので、満足度はかなり高いと思います」(記者A)
同じシンプルなカレーライスではあるが、方向性は異なるこの2品。だからこそ、それぞれの魅力も際立ってくる。
「セブン−イレブンの『牛の旨味が決め手 欧風ビーフカレー』は、“本格的なカレー”。一方で、ファミマの『30種類以上のスパイス使用こだわりカレー』は、とことんシンプルであることにこだわったカレーライスです。もちろん本格的なカレーは抜群に美味しいのですが、この『30種類以上のスパイス使用こだわりカレー』を食べた時に、『一周して、こういう超シンプルなカレーが食べたかった』と思いました。絶対にハズレることのない安心感を300円で買えるのは素晴らしいと思います」(記者A)
ネット上では「こういうのでいいんだよ」という言葉が頻繁に使われている。もともとは漫画『孤独のグルメ』で、主人公の井之頭五郎がオーソドックスでシンプルな料理に対して使った表現で、ネット上でもシンプルなものに対する安心感や、懐かしさを含めた褒め言葉として使われることが多い。ファミリーマートの『30種類以上のスパイス使用こだわりカレー』は、まさに「こういのでいいんだよ」といったカレーライスとして人気を集めているようだ。