【ステップ2】コストが低いものを選ぶ
この連載では、長期投資を前提としていますので、15年以上運用するとして、GPIFより、ややリスクを取った株式オンリーのインデックス投信に絞ることにします。
国内株式、先進国株式、新興国株式といろいろありますが、最初の一本にするなら、もっとも幅広く分散できる全世界株式を投資対象にしたインデックス投信がよいでしょう。
同じ全世界株式に投資するインデックス投信でも、手数料が異なりますので、なるべく安いものを選びます。現在“全世界株式インデックス・ファンド”と名前がついているもので、信託報酬が安いベスト3は、
1位:「eMAXIS Slim 全世界株式」「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」0.11%
3位:「たわらノーロード 全世界株式」0.132%
です。
【ステップ3】純資産額が大きいものを選ぶ
上位3本のインデックス投信の信託報酬の違いは僅差ですので、どれを選んでもよさそうです。そこで、純資産額がより大きいものを選びましょう。
純資産額というのは、ざっくり言えば、投資家から集まったお金の合計金額です。これが大きいということは、投資家から人気が高い証拠と言えます。純資産額が小さいと、運用が途中でストップしてしまう可能性もありますので、非常に重要な要素です。
上記3本の純資産額を比べると、
1位:「eMAXIS Slim 全世界株式」6340億円
2位:「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」687.9 億円
3位:「たわらノーロード 全世界株式」257.9億円
となります。
純資産額の大きさでも圧倒的1位の「eMAXIS Slim 全世界株式」が、長期投資で最初に買う一本の最有力候補と言えそうです。
次回は、この「eMAXIS Slim 全世界株式」をより深堀りしてみましょう。