その大きなダメージを被るのが年金生活者だ。
「年金額は賃金や物価変動を基準に毎年改定されているが、受給額は実際の物価変動よりは当然遅れます。今年の年金額は昨年よりむしろ減っていることから、年金生活者にとっては、まさに今、食品価格などの上昇は痛みが大きい」(同前)
人生100年時代には健康寿命を20年、30年と延ばすことが可能になった。ただ、同時に資産寿命も20年、30年と延ばさないと老後破産が待っている。年金だけに頼った生活には大きなリスクがあると言えるだろう。
※週刊ポスト2022年9月2日号