ボロい服でも価値が
家の片付けを始めると、ダンボール何箱分にもなるのが洋服類だ。特に妻や祖母のクローゼットには、価値があるモノが眠っている可能性がある。丸山氏が語る。
「これも昭和レトロブームで、最近、若者の間で“おばあちゃんの服”が流行っています。60代向けの普通のブラウスがフリマアプリなどで、2000円で売れたりします。
有名ブランドの服なら、まとめ売りではなく、1品ずつ売ったほうがよいでしょう。フリマサイトは“写真が命”なので、洗濯して、明るい場所などでキレイな写真を撮ると、買い手がつきやすくなります」
ボロすぎて到底売れそうにない洋服であっても、ただ捨てるのはNGだ。例えばアパレル販売の「H&M」では、古着の回収を行なっていて、メーカーを問わず古着を1袋持ち込むと、500円のクーポンがもらえる。こうしたリサイクル事業を展開している洋服店は多いので、要チェックだ。
子供が独立して家を出て行った後、残されたガラクタの山にもお宝が眠っている可能性がある。
「ファミコンなど古いゲーム機やゲームソフト、カードゲームなどはまだまだ人気で、買い手がつきやすい。特にカードゲームは海外にもコレクターがいて、レアカードだと1枚、数十万円で取引されるケースもある。ただ、自分では価値がわからない人も多いと思うので、オークションサイトや専門店で売るほうがよいでしょう」(丸山氏)
別掲の表に、生前整理で要チェックの「あなたのタンスに眠るお宝15」を紹介した。ただし、家族のモノを売る時は、後でモメないよう本人に確認することは当然だ。
※週刊ポスト2022年9月2日号