牛丼チェーン「松屋」が、みそ汁の無料サービスを北海道の一部エリアで終了した。原材料価格と物流費高騰を受けてのことだという。もっともサービスの終了はあくまで試験的なもので、単品メニューに限られるというが、気が気でないのは松屋ファンたちだ。
学生時代から松屋を利用しているという、メーカー勤務の20代男性・Aさん。大手牛丼チェーン店の中でも、松屋のみそ汁無料サービスは「大きな強み」だと感じている。
「みそ汁がつくから松屋を選ぶ人もいると思うんです。僕もその一人です。そういう意味で他の牛丼チェーンにはない、大きな強みだったと思います。もし、無料みそ汁がなくなったら、それはアイデンティティの喪失です」(Aさん)
無料サービスが終了した店舗でも、みそ汁は単品60円(以下、価格はすべて税込)で購入できる。吉野家の74円、すき家の80円と比べても安い価格設定だ。
「去年くらいから、みそ汁がリニューアルされておいしくなったんです。具材はワカメと油揚げのみのシンプルさは変わらず、ダシの味が強くなったので、気に入っています。みそ汁無料サービスの終了が、北海道だけでなく、他のエリアまで拡大しないことを祈るばかりです。もっとも無料サービスが終わっても、60円ぐらいなら払ってもいいと思います。それぐらい松屋のみそ汁はおいしい」(Aさん)
人材紹介会社に勤務する30代女性・Bさんは、「松屋は女性が入りやすい」といい、よく利用している。それだけにみそ汁の無料サービスがなくなるのは寂しいと言う。
「松屋は食券制、セルフ式で入りやすいように思います。丼ものも定食もおいしいので、牛丼チェーン店の中では松屋が最推し。そして松屋といえばみそ汁。カレーライスや、鍋のようなメニューでも絶対みそ汁がついてくるのがいいんです。テイクアウトだとみそ汁がつかないので、わざわざ店内で食べていたこともありました。そう考えると、やっぱりショックですね」(Bさん)