牛丼チェーンの松屋が、5月2日よりグランドメニューを改定した。『ごろごろ煮込みチキンカレー』、『たっぷりシャリアピンソースのポークソテー定食』などを定番メニューに加えたほか、『創業ビーフカレー』が終売となり、『オリジナルカレー』が定番メニューとして復活。また『牛めし』の一部サイズや『牛焼肉定食』などの定食メニューの一部を値上げした。
今回のグランドメニュー改定の具体的な内容は以下の通り。
●定番メニューに追加
『ごろごろ煮込みチキンカレー』並盛630円
『たっぷりシャリアピンソースのポークソテー定食』730円
『たっぷりシャリアピンソースのチキンソテー定食』730円
『ネギ塩チキングリル定食』730円
●『創業ビーフカレー』の終売。『オリジナルカレー』の継続販売とカレーソースの増量
●価格改定(主なメニューの新価格は以下)
『牛めし』並盛380円(据え置き)、大盛530円(据え置き)、小盛330円→350円、あたま大盛480円→500円、特盛650円→680円
『オリジナルカレー』並盛480円(据え置き)、大盛580円→540円(40円の値下げ)
『牛焼肉定食』650円→690円
『カルビ焼肉定食』660円→730円
『豚焼肉定食』650円(据え置き)
『豚生姜焼き定食』730円(据え置き)
『ブラウンソースハンバーグ定食』690円→730円
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原材料や物流費の高騰により、多くの外食チェーンが値上げをするなか、松屋もまた同様に、一部メニューの値上げをしている。しかし、看板メニューである『牛めし』の並盛、大盛は据え置きで、『オリジナルカレー』大盛に至っては値下げとなった。
ライバルとなる吉野家の『牛丼』並盛は426円、すき家の『牛丼』並盛は400円であり、松屋の『牛めし』並盛は3大チェーンのなかでの最安値をキープした形だ。この価格改定について、外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏は、こんな見解を示す。
「多くの外食チェーンが値上げをしていて、消費者も負担増を感じているところ。松屋もまた値上げを余儀なくされる現状ではあるものの、看板メニューの『牛めし』並盛を据え置きにしたことは、“良心的”だと捉える人も多いのではないかと思います。また、定番メニューとして継続販売される『オリジナルカレー』の大盛を値下げしたことで、消費者は並盛よりも大盛のほうがお得だと感じやすくなった。『オリジナルカレー』大盛を注文するお客さんは増えるはずで、より価格の高いメニューに向かせる戦略としても上手いと思います」