家計

熱帯夜をしのげるか?猛暑に寝室のエアコンが故障して導入した「扇風機」の実力

エアコンを背に、扇風機をかけることで、部屋全体に冷気を送る方法も(イメージ)

エアコンを背に、扇風機をかけることで、部屋全体に冷気を送る方法も(イメージ)

真夏の日中に「扇風機のみ」は無理?

 35年ぶりの扇風機の性能に驚いた西田さんだったが、東京の熱帯夜を扇風機で過ごしてみてどう感じたのだろうか。

「夏場は基本的にタオルケットも毛布も使わず、何もかけずに寝ることが多くて、エアコンをつけていると寒すぎることがあったんです。そういう意味では、扇風機はちょうどいい。スイング状態で風量は10段階の4か5、体全体にほんのり風が当たるようにします。タイマーは、寝る直前に1時間でオフになるように設定しています。

 ただ、私が住んでいるのはマンションの3階なんですが、日当たりが結構よくて、朝日とともに室温がグングン上がり、朝は暑くて目が覚める感じ。正直、太陽が出た後は、扇風機だけで過ごすのは無理ですね……。室内の空気もこもっているので、扇風機で風を作っても、モヤッとした温かい空気が体に当たるだけ。扇風機だけで日中を凌ぐのは無理なので、朝は暑くなったらすぐにエアコンのあるリビングに避難します」

 今年の夏、扇風機を使ってみて、35年前とはまったくイメージが異なったという。

「子供の頃は、いかにして扇風機を独占するか考えるくらい、最も涼しさを与えてくれる存在だと思っていましたが、今の猛暑に対してはそこまで万能なものではない、と気付かされました(笑)。それだけ日本の夏が暑くなったということもあるだろうし、エアコン生活に慣れすぎているということなのかもしれません。

 でも、部屋干ししている洗濯物に風を吹きかけて、生乾きを防止できるのは便利ですし、1台あると、エアコンの使用頻度を下げられるので、節約になるのは確かだと思います。上手くエアコンと扇風機を使い分けるのがいいんでしょうけど、デメリットは、床置きだとやや邪魔なこと。使わない時期に収納スペースをとることでしょうか」

 暑さを凌ぐという意味ではエアコンには及ばないが、コストがかからず、電気代の節約にもなる扇風機。上手く使いこなすことで得られるメリットもありそうだ。

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