中間期の最後の月にあたる9月は、3月に次いで株主優待銘柄への投資が活発になる月だ。中間配当の権利を獲得できる月でもあるので、いつもより銘柄探しに力が入る投資家も多いだろう。以下、9月に権利獲得できる優待銘柄の中から、30万円程度の予算内で投資できる注目銘柄を紹介しよう(株価や投資額はいずれも9月上旬時点)。2022年9月の優待を獲得するには、9月28日(水)までに取引を済ませておく必要がある。
プロパティエージェント(3464)
投資用ワンルームマンションブランド「クレイシア」を開発・販売する企業。中古マンションの買い取り再販や居住用マンション販売、不動産投資型クラウドファンディングなども展開する。株主優待はグルメや雑貨などさまざまな商品と引き換えられる人気のプレミアム優待倶楽部のポイントで、100株株主でも3000円相当が用意される。不動産関連企業は配当も魅力だが、同社も連続増配を続けており、優待と配当の両方で妙味のある銘柄だ。
【優待内容】プレミアム優待倶楽部のポイント……100株以上200株未満:3000ポイント 200株以上600株未満:5000ポイント 600株以上700株未満:1万ポイント 700株以上800株未満:1万5000ポイント 800株以上900株未満:2万ポイント 900株以上100株未満:3万ポイント 1000株以上3000株未満:3万5000ポイント 3000株以上:5万ポイント(9月末、年1回)
アドバンスクリエイト(8798)
保険比較サイト「保険市場」や街の保険ショップを展開する生損保代理店大手。全国の提携代理店を通じた販売も行っている。株主には2500円相当のカタログギフトと、全国のレジャー施設や宿泊、飲食などで割引を受けられる会員制優待サービス「保険市場クラブオフ」の利用権が贈られる。クラブオフの割引率は施設によってまちまちではあるが、数百円の割引でも家族全員で受けるとかなりオトクになるので、出かける際にチェックする癖をつけるといいだろう。
【優待内容】2500円相当のカタログギフトと会員制優待サービス「保険市場クラブオフ」の利用権……100株以上(9月末、年1回)
日本管財(9728)
ビルメンテナンスの日本管財(9728)は、年に2回カタログギフトを贈っている。カタログギフト系の優待は企業側の負担が大きいためか年1回が一般的で、半年ごとに提供されるのは珍しい。3年以上継続保有すると選べる商品もランクアップするうえ、配当も2%程度と高め。プレミアム優待倶楽部と比較すると選べる商品のラインナップは少ないが、長期保有のメリットは大きい銘柄だ。
【優待内容】カタログギフト……100株以上:2000円相当(9月末、3月末、3年以上継続保有で3000円相当に増額)