有料にしてレジで売ればいい
PR代理店に勤める30代女性・Bさんは、気軽にスイーツを買えなくなるのではないか、と懸念する。
「コンビニのアイデンティティって、外出先でコンビニにふらっと立ち寄り、おいしいものを気軽に買って食べられるところですよね。特にスイーツ! でも、ケーキを箸やスプーンで食べることになるのか……と思うと、やっぱり購入を躊躇することもあると思います。スプーンで食べやすいスイーツを増やしてくれたらいいんですけど、そうなると単純にスプーンの消費量が増えるわけで、プラスチック削減とは……という話になりますもんね」(Bさん)
Bさんは、「フォークを廃止するのではなく、有料化すればよいのではないか」と持論を述べる。
「個人的には、レジ袋と同じように、単純に有料にしてレジで売ればいいと思います。フォークがないことを受け入れられる人もいれば、そうでない人もいるのだから、お金を出せば1本買えるという選択肢がほしかったです」(Bさん)
マイカトラリーセットを携帯する時代か
美容業界で働く20代女性・Cさんは、今回のフォーク廃止をポジティブに捉えている。
「レジ袋は有料化されたし、ストローも紙製に変える動きが進んでいるので、スプーンやフォークもいつか廃止か有料化されると思っていました。ファミリーマートの動きに、他社も追随するのではないでしょうか。これまで当たり前にもらえていたものがなくなるのは、確かに最初は慣れないかもしれませんが、そのうち“もらえないもの”という認識になっていくはず。
歯ブラシと同じで、マイカトラリーセットを携帯したり、職場に置いておくのが当たり前になればいいだけですよね。今はその過渡期ということでは」
レジ袋が有料化された時も大きな話題になったが、今回のフォーク廃止についても様々な意見がある。はたして、どこのコンビニでもフォークが提供されないのが当たり前の時代になっていくのか、他社の動きにも注目したい。