格安スマホを“サブ機”として一旦契約
iPhone XSを使いながら、“サブ機”の位置づけで契約した格安Androidスマホ。Aさんには、こんな思惑があった。
「元々ドコモで固定回線とのセット割とファミリー割を組んでいたので、大手キャリアならドコモがよかった。そのうえで、Androidには興味があったので、サブとしての“お試し”はむしろちょうどいい。とりあえず最低半年は使ってみようと思っています。コストは事務手数料3300円と月額料金×6か月、それに本体代金1円を合わせた1万3069円。
もし使い勝手が悪ければ、ドコモのiPhone 13か14に“乗り換え”し、新しいiPhoneに元々使っているiPhone XS のSIMカードをさして、UQ mobileの方は解約すればいい。逆に、『あれ? 案外Androidいいかも』と思ったら、それはそれで、キャリアや容量やスペックなどを見直し、iPhone XSを解約したらいいだけのことです」
Aさんの背中を押したのは、量販店スタッフの「確約はできないが、年度末には独自のキャンペーンが開催されやすい」という言葉だった。
「出たばかりの新機種については、まだ店舗でキャンペーンができないそうです。今は、他社からの乗り換えで新しくドコモの5Gスマホ(iPhone 14シリーズも対象内)を買う人用に、本体代金から22000円割引するというキャンペーン(5G WELCOME割)がありますが、もう少しして、年度末に量販店独自のキャンペーンが来れば、さらにお得になるかもしれない。
まあキャンペーンは話半分でもいいのですが、今の私には『一旦Androidを試せる』というメリットが大きい。いずれにしろ損はしないし、手元にはiPhoneかAndroidどちらかが残る。残ったスマホはカメラ用や音楽プレイヤーとして使い続けてもいいし、売却すればいくらかのお金にはなるでしょう。私にぴったりな方法でした」
高額になったこともあり、「iPhone 14は様子見」という人も増えているなか、iPhoneのなかでは安価なiPhone SEが人気化している。そうしたなかでAさんのように、さらなる安さを求めて格安Androidへの乗り換えも視野に入れるiPhoneユーザーが出現し始めているようだ。(了)