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餃子の王将、今年2度目の値上げで求められる“安さ”以外の個性 「ジャストサイズメニュー」に注目する愛好家も

都内のある店舗での「天津飯セット」。これで896円

都内のある店舗での「天津飯セット」。これで896円

「ステルス値上げされるよりもいい」と応援する声も

 餃子の王将といえば、リーズナブルな価格で中華料理を楽しめるということで、大衆に愛されるチェーン店。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。

「一般的な中華料理店に比べると価格も安く、チェーン店であるがゆえの“入りやすさ”も餃子の王将の大きな魅力です。立地によってサラリーマンが多い店があったり、家族連れが多い店があったりと、客層も幅広く、それに合わせてメニューが店舗によって微妙に異なるのも特徴です。

 ただ、ここ数年は必ずしもやリーズナブルさが目立つ方向性でなくなってきているのも確か。個人経営のいわゆる“町中華”を見ると、王将よりも安い店は少なくありませんし、ボリュームにしても王将が特別多いわけでもない。今のご時世、飲食店に“安さ”ばかりを求めてしまうのは酷ですが、今後王将はいかにして“安さ”以外の個性を打ち出していくかが課題になると思います」

 餃子の王将の“今年2度目の値上げ”についてネット上では〈ステルス値上げされるよりもいい〉と、応援する声も少なくない。では餃子の王将の愛好家たちは、この値上げをどのように切り抜けていくのだろうか──。

 都内に住む会社員のAさん(40代男性)は、月に2~3回程度、餃子の王将を利用しているという。

「学生のころから王将はよく利用しています。昔は安くてボリュームがたっぷりというイメージで、よくセットメニューを頼んでいました。私がよく行く王将のセットメニューは、一品料理とライスとスープ、サラダ、さらに唐揚げなんかがついていて、満腹度も満足度も高かったです」

 そんなAさんだが、最近は餃子2皿とライスのみで済ませることも増えているという。

「単純に年齢を重ねてあまり量を食べられなくなり、いろいろセットになって値段が高くなるよりは、餃子2皿とライス(中)で十分。これが値上げ後は781円になってしまうわけですが、800円以内ならまだ許容範囲だなと思っています」(Aさん)

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