麦茶は作っても飲みきれない
麦茶を作っても、飲みきらずに無駄にしてしまうことが多いという声もある。都内の会社員・Bさん(20代女性)はこう話す。
「以前は、節約のために自分で麦茶を作っていました。1回で作るのは1リットルですが、睡眠時間を除けば家にいる時間より外にいる時間のほうが長いし、家にいる時もそんなに麦茶を飲まない。1日や2日では全然飲みきれず、気づいたら、『これ、いつ作ったやつだろう……』ということが多くて、逆にもったいなく感じてきたんです。500mlのペットボトルのドリンクなら、家だろうが外だろうが持ち歩きながら1日かけて飲みきれます。普段からたくさん飲み物を飲む人や、家族が多い人なら、作り置きのほうがお得なんでしょうけどね」(Bさん)
冬場であれば、温かいお茶やコーヒーを自分で淹れる人も多いだろう。それでも500mlのペットボトル飲料のほうがいいと主張するのは、埼玉県に住む会社員・Cさん(40代男性)だ。
「自分が猫舌気味で、温かいお茶やコーヒーを入れてもすぐに飲めなくて、放置してしまいがちなんです。でも、冷めたらもう飲みたくないし、結局半分も飲まずに捨ててしまうことも。労力も含めてあまりにも無駄なんです。それなら最初から冷たいペットボトルのドリンクのほうが無駄はない。温かい飲み物が欲しくても我慢します。プラスチックゴミを出してしまうという課題はあるかもしれませんが、せっかくの飲み物を無駄にするほうが、自分にとっては我慢できない」
たしかに、節約のことだけを考えると、飲み物を自作したほうがはるかに安上がり。そうしたなかで自宅にペットボトルドリンクを常備する人たちは、そこに節約効果を上回る利便性があると判断しているようだ。(了)