仮に利回りが5%の銘柄を100万円で1年間保有すれば、配当で5万円。もし30年続くのなら、資産を150万円増やせることになる。
自ら高配当銘柄を選んで投資していくうえでは知っておきたい注意点もある。
「ウェブサイトなどでまとめられている『高配当銘柄ランキング』などの上位から銘柄を選んで購入する人がいますが、配当は高ければ高いほどいいわけではありません。上位の企業は何か特別な要因でその期だけ利益が出たことによって一時期だけ高配当にしていることが多々あります。4~6%の利回りでも十分長期的な利益は望めるはずです。
またリスクを避けるため、なるべく業種を分けた『分散投資』をするのがよいでしょう。もし投資資金に余裕がない方であれば、NISA(少額投資非課税制度)を使い、年間120万円という枠内で、6銘柄を各20万円ほどで買うことが推奨されます」(同前)
預金口座に預けているだけでは資産は増えない。無理せず配当を得られる投資を目指すのだ。
※週刊ポスト2022年12月9日号