12月は、ボーナスが支給されたり、忘年会やクリスマスなどでお祭りムードが高まるシーズン。それだけに、「ほかの月以上に計画を立てておく必要がある」と言うのは、主婦でマネー系webライターの三木千奈さんだ。
「お子さんのいる家庭の場合、子供たちが年末から冬休みに入るため食費が増加します。お子さんがいなくても、クリスマスにちょっとごちそうを食べたり、おせち料理の準備もあり、お金があっという間に消えていきます。
その上、年末年始は銀行が閉まるため、ついクレジットカードに頼って使いすぎてしまう傾向に。そうならないためには、年末にやることをリスト化して実行することです。お金の流れが把握できると同時に、やることが見てわかるので、気持ちに余裕ができ、自分の時間も確保しやすくなりますよ」(三木さん・以下同)
三木さんのおすすめは、次の4つに分けてリストを作ることだ。
【1】すぐにやること(12月上旬に)
【2】できるだけ早めにやること(12月中旬に)
【3】ギリギリまで待つこと(12月下旬に)
【4】あえて、やめること
「焦って何でも早めにやろうとすると、疲弊して挫折しやすいんです。それに、時期を待った方が安くなったり、お得なこともあります。まずは何をやるのかをリスト化し、4つの視点で、スケジュール帳やカレンダーに書き込んでみてください。あとで変更も可能なので、まず書き入れてみることが大切です」
年末年始の予算を決めておく
何かと物入りの年末年始は、お金の使いすぎを防ぐためにも、「この時期に、予算を決めて書き出しておくといいですよ」と、三木さんはすすめる。
「年末年始は家にいることが多くなり、時間つぶしにスマートフォンなどを見て、ついネットショッピングに手を出してしまうことがあります。この時期はネットショッピングで期間限定のタイムセールを行うところもあり、つい衝動買いしてしまいがちです。そのため、私は年末年始の予算を約10万円として、その中から、何にいくら使うかを細かく決めています」
三木さんに、具体的に出費する可能性があることと、それにかかる予算を教えてもらったのが、次の項目だ。
●忘年会や新年会……1万円
●クリスマス用の料理……2000円
●3人の子供たちへのプレゼント……5000円
●年末の食事(年越しそばなど)……2000円
●初詣のお守りやお賽銭など……4000円
●帰省費用……5万円
●お年玉……4000円
●福袋……5000円
このとき現金払いか、クレジットや電子マネーなどのキャッシュレス決済か、支払い方法も書いておくといい。