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キャリア各社が割引上限設定を働きかけ 「1円スマホ」消滅の危機にスマホユーザーの反応

中古端末を買って保険に加入し大切に使う

 PR会社に勤める20代男性・Bさんは、「次に買い替える時は中古にするかも」と言う。

「iPhone 13あたりから、2年後に返却するプランが増えましたよね。確かに魅力的なんですけど、僕はスマホを手元に残しておきたいタイプ。だから『一括1円』頼みだったのに、もしもそれがなくなったら、型落ちしたスマホを中古で買うしか選択肢がなくなります。これからは、中古で状態の良い物を買い、ショップに『購入後○か月保障』をつけてもらったうえで、『スマホ保険』に加入するスタイルになりそうです」(Bさん)

端末販売と通信契約を完全に分離すべき

 IT企業に勤務する30代男性・Cさんは、大手キャリア4社の姿勢について納得がいかないという。

「他社への乗り換えで競争をあおったのはそもそもキャリア自身だし、割引もキャリアの判断次第ですよね。それならキャリア側が大幅な割引を止めればいいだけ。わざわざ、総務省に頼んでまで規制が必要なのでしょうか。言い方は悪いですけど、自業自得だと思うんです」(Cさん)

 キャリアはメーカーから端末を買い取り、契約時に通信料や端末を割引する形式をとっている。Cさんは「いっそ端末販売と通信契約を完全に分離すべき」と持論を述べる。

「回線契約者を増やそうと、端末を割引するビジネスモデルが問題なのかもしれません。極端な話、端末販売はメーカー直販もしくは家電量販店だけにして、後から通信会社を選ぶ形で回線契約というようにすればいいのでは。アップルストア方式ですね。ただ、それだとユーザーにとっては割引という恩恵がなくなるので、定価で買うしかなくなりますが……」(Cさん)

 このまま「1円スマホ」は消滅してしまうのか。スマホユーザーたちの間には、様々な思いが交錯しているようだ。(了)

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