興味と実益を両立できる資格やスキルを探したい
厚生労働省は近年、能力開発やキャリア形成を支援するための「リカレント(学び直し)教育」を推進している。いまは学ぶ手段や、学び直したい大人を支える制度がいくらでもある。
だが重要なのは、学んだことをどう役立てたいか。趣味や、学ぶことそのものを楽しみたいなら、あまりお金のかからないオンライン講座の方がコスパがいい。一方、いずれ仕事にするつもりなら、多少の出費と時間は“投資”と心得よう。そして、仕事にしたいなら、ニーズがあるかどうかも考えておくべきだ。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが言う。
「せっかく身につけても、自分が住んでいる地域で求人がなければ役に立たないので、自分の興味と実益を両立できる資格やスキルを探すことが大切です。
コスパよく学ぶには、初めのうちは無料の講座などを利用してスキルを積み上げていくこと。業種や内容によって変わりますが、無料講座では足りないレベルまで学びを深めてから、お金を払って上級の講座を受けるのがいいでしょう」
学ぶ意欲を持っていれば何才でも、支えてくれる制度はある。始めさえすれば、新しい世界が広がるはずだ。
※女性セブン2023年1月1日号