洗浄力の強さとコスパの良さ
IT企業に勤務する40代女性・Bさんは、夫や息子の衣類についた皮脂汚れや泥汚れなどに悩まされていたが、最近、母親の一言が決め手になり液体から粉末洗剤に代えた。
「母から『洗浄力なら粉』と提案されました。半信半疑で粉に代えてみたら、確かに夫のワイシャツの皮脂汚れの黄ばみ、息子のユニフォームの泥汚れなど汚れが気になる洗濯物には良さそうだと思いました。あと、うちは洗濯量が多いので、単価の安い粉末洗剤の方がコスパがいいなと思いました」(Bさん)
Bさんは、花王の「ニュービーズ」を愛用しているが、「ニュービーズの粉末タイプは安売りされていることが多くて、200円以下で買える時もあるので、液体タイプよりお得に使えています」と言う。
とはいえ、やはり世の中では液体洗剤が主流になりつつある。金融機関勤務の30代女性・Cさんは、粉末洗剤の存在感が薄くなっていることに心を痛めている。
「私は、最近の液体洗剤や柔軟剤のにおいが苦手で、昔からある粉末洗剤のほのかな香りが好きなんです。でも、液体洗剤が主流の世の中なので、近所のドラックストアでは、品ぞろえが減ってしまって悲しい。最近は製造中止が発表されるものも目立ち始めていますしね……」(Cさん)
徐々に陳列棚の隅に追いやられつつある粉末洗剤だが、まだまだ魅力を感じている人たちは少なくない様子。液体洗剤の便利さはわかっていながらも、なんとか粉末にも踏ん張ってほしいと感じているようだ。(了)